配当控除と損益通算、どっちがお得?
株の配当金受取りがあり、かつ株で損失を出していた場合、確定申告は配当控除と損益通算のどちらが得なのか調べてみました。
私が知りたかったことは、以下のどちらが得なのかという点でした。
- 総合課税で配当控除にするか
- 申告分離課税で損益通算にするか
結論として、私の場合は申告分離課税で損益通算を行ったほうがお得でした。
疑問に思った理由と比較方法について記載します。
疑問に思った理由
損失を出しているなら損益通算。
だろうと思っていたのですが、配当控除にした場合と損益通算にした場合で確定申告書を作成してみたところ還付金が異なりました。
配当控除で確定申告したほうが3,000円ほど還付金が多かったのです。
あれ?と思ったのがきっかけでした。
損益通算しようとしてたけど、還付金だけを見たら配当控除で申告したほうがお得。
だけど、還付金だけで考えていいのだろうか?全体的な税額に影響しないのだろうか?と疑問に思いました。
お恥ずかしながら、勉強不足の私は「そもそも確定申告とは何なのか」「配当控除とは」「損益通算とは」というところから勉強しましたが、その勉強の記録は後日記事にしたいと思います。
ひたすら調べてみましたが、結局、計算してみなければ分からないという結論に至りました。
比較方法
確定申告において、配当控除と損益通算のどちらが得なのかを調べる方法ですが、私は「総合課税で配当控除した場合」と「申告分離課税で損益通算した場合」の所得税額を比較してみました。
分かりやすくするため住民税は除外して計算しました。
ざっくりとした計算に加えて、付け焼き刃なので間違っているかもしれないけれど、以下の条件で計算しました。
- 給与所得 350万円
- 株配当 20万円
- 株損失 7万円
結果、申告分離課税で損益通算を行ったほうが支払う所得税額は少なくなるという結果になりました。
配当控除から還付金数千円を差し引いても損益通算のほうがお得でした。
所得課税額が695万円以下であれば基本的に総合課税での申告がお得なのだけれど、損失がある場合は申告分離課税での確定申告がお得という結果になりました。